(1)基本方針
シンタックスクラウド合同会社は、SEOとセキュリティの専門性を活かし、顧客企業のオンライン成長と安心・安全なデジタル基盤の構築を支援します。また、AIをはじめとする新たなデジタル技術を積極的に導入し、持続的なDXを推進することで、顧客のビジネス価値向上に貢献します。
(2)主要サービス・強み
(サービス)
SEOとセキュリティを強化したWebサイト運用サービスを中心に、クラウド運用・データ管理・広告運用支援を提供しています。
(強み)
- ネット専業代理店時代から15年以上にわたり、海外(特に米国)からの最新SEO情報を収集し、国内サイトに実践的に適用。高難度キーワードでの上位表示実績を有する。
- 約8年前には顧客サイトへの大規模クラッキング攻撃に対応。この経験をもとに自社サービスとしてWebセキュリティを強化し、堅牢な運用体制を確立。
- クラウドを基盤とした顧客情報・Web運用支援に加え、AIを活用したデータ管理・広告最適化にも取り組む。
(重点領域)
SEOとセキュリティを中核としたWeb運用の高度化。
(3)DX戦略における重点テーマ
私どものDX推進における重点テーマは以下の通りです。
- 安全性・セキュリティの最適化:クラウド基盤と多層的なセキュリティ対策により、顧客データを守る。
- 業務効率化:クラウドツール活用で自社バックオフィス業務や顧客対応を効率化。
- 顧客体験の高度化:SEOと広告運用及びWebサイト運用ツールにAIを導入し、より高精度な施策を迅速に提供。
- データ活用基盤の強化:ローカル・クラウドのデータをAIで統合管理し、提供速度と精度を両立。
(4)体制
DX推進責任者は代表社員 川原秀夫 が務め、実務の中心を担います。必要に応じて外部エンジニアとも連携し、専門性を補完しながら推進を進めています。
(5)実務執行総括責任者が主導する情報システム課題の把握
代表社員が主導して、顧客からのフィードバックや社内定期検証を通じて顧客Webサイトや情報システムの課題を把握し、改善に向けた方針を迅速に決定する体制を整備している。
(6)サイバーセキュリティ対策
私どもは、自社及び顧客の重要情報にアクセスする全デバイスにおいて、Bitdefender Endpoint Securityを導入運用し、最新の脅威に対応できるセキュリティ環境を整備している。また、パスキーを基盤とした多重認証や、追加コードを必要とする認証情報管理の仕組みを導入することで、仮に認証情報が漏えいした場合でも不正利用を防ぐ構造を構築している。
1)エンドポイントセキュリティ
- 全業務端末に「Bitdefender Endpoint Security」を導入し、常に最新の脅威に対応。
2)多要素認証とパスキー運用
- パスキーを基盤とした多重認証を導入。
- 認証情報が漏洩しても利用できない仕組みとして、追加コード入力など独自の工夫を実装。
3)アクセス制御と不正アタック対策
- WordPress等のCMS管理画面に対する大量アタック(特に週末に集中)を自社開発プラグインで監視。
- 攻撃検知時には管理者権限を一時的に停止し、不正侵入を未然に防止。
- ログは自動化され、異常を即時に検知可能な体制を確立。
- この仕組みは、私どもが提供するWeb運用サービスの「裏側の仕組み」として顧客に提供しており、セキュリティ強化の基盤となっている。
4)継続的な改善と将来展望
- 自社開発プラグインの機能強化を進めており、2025年9月を目途に改善版を提供予定。
- 将来的には、外部公開型のチェックサービスとして機能を拡大し、見込み顧客が自らのWebサイトの脆弱性を私どものツールで検証できる仕組みを構築する。これにより、潜在顧客にもセキュリティの重要性を「体感」いただき、私どものDX推進サービスへの理解促進と新規顧客開拓につなげる。
- さらにアクセス監査やログ管理体制を高度化し、必要に応じて外部認証(ISMS等)の取得も検討する。
(7)戦略の達成状況に係る指標(KPI)
私どもでは、DX戦略の進捗および成果を測定するため、以下のKPIを設定し、定期的にモニタリングしています。
1)顧客Webサイトの検索順位
私どもが支援する顧客Webサイトは、主要キーワードにおいて検索結果の上位(TOP10)表示を多数実現しており、その件数は数十以上に及んでいます。これは、私どもが継続的に実践してきたSEO施策の有効性を示す指標としています。
2)契約継続率・顧客増加数
セキュリティを強化したWebサイト運用サービスにおいて、直近6年間において解約は発生しておらず、契約更新率は100%を維持しています。また、顧客のご紹介により年間平均1件程度の新規契約が発生しており、安定的な成長を示しています。
3)売上推移
コロナ期に売上の下降変動はあるものの、以降デジタル領域における需要の増加に対応し、中長期的には再成長を目指しています。本KPIは改善目標の一つとして位置付けています。
4)システム稼働率
私どもおよび顧客が利用するクラウド基盤(Google WorkspaceやFreee等)は、ほぼ100%の稼働率を維持しており、業務に支障が生じない安定性を確保しています。
5)インシデント対応・セキュリティ指標
- 最短2日に一度のWebシステム、CMSおよび関連ツールのアップデート・バックアップを実施。
- 障害発生時には数時間以内に顧客へ連絡し、該当アカウント停止などの対応を行う体制を整備。
- 重大セキュリティインシデントはゼロ件であり、予兆段階での早期対応によって未然防止を実現しています。
6)顧客満足度・サービス更新率
顧客満足度調査の定量データは現時点で取得していませんが、私どもが提供するWeb運用サービス「sHub」における契約更新率は100%であり、顧客から一定の信頼を獲得していると考えています。
(8)情報発信の方法
私どもは、実務執行総括責任者の主導のもと、以下の方法で情報発信を行い、効果的な戦略推進と顧客価値向上を図っています。
1)自社Webサイトを通じた発信
自社サイト(https://syn-c.jp/)において、SEOやセキュリティに関するTips記事を継続的に掲載しています。また、マーケティング関連の実践コンテンツも公開し、顧客企業のみならず広く社会に向けた知見共有を実施しています。
2)外部メディアでのコンテンツ発信
note等の外部プラットフォームを活用し、SEOやデジタルマーケティングに関するコンテンツを継続的に発信しています。これにより、自社の専門性を広く周知するとともに、業界全体のDX推進に寄与しています。
3)顧客体験の向上を目的としたオンライン活動
顧客SEO対策の一環として、Yahoo!知恵袋などのオンライン質問サービスにおいて情報提供を行い、顧客サイトとの自然なリンクを構築することで、エンドユーザーの体験価値を高めています。
4)顧客への定期報告
顧客に対しては、毎月および3〜6か月単位で検索順位レポートを提供しています。これにより、施策の効果を可視化し、顧客とのコミュニケーションを強化しています。
(9)システム課題の把握プロセス
私どもでは、顧客および自社のシステム課題を的確に把握し、迅速に改善に繋げるため、以下のプロセスを実施しています。
1)顧客からのフィードバック収集
顧客からの問い合わせや改善要望はクラウド上のミーティングメモで記録し、必要に応じてオンラインミーティングで課題認識を調整。
2)定期的なレビュー
- 代表社員を中心に、最短2日に一度のWebシステムやCMS、関連ツールの更新・バックアップを実施。
- 外部エンジニアとも連携し、潜在的な課題を洗い出し、改善策を策定。
3)記録と共有
- 課題や対応策はクラウドに保存し、顧客に必要に応じて共有。
- 相互に追記・修正可能な形でクラウド運用することで、透明性を担保。
※本方針(ポリシー)は、代表社員の承認に基づき決定され、全社的に推進しています。
