2017年11月Googleが日本の医療関係のサイトやコンテンツに対してどのように評価(検索ランク)の見直しをしたのか?これは、2016年の11月29日に露呈したWELQ問題に端を発している。

東洋経済による
「WELQ問題」の記事

東洋経済「WELQ問題とは何か」カテゴリ記事リスト:以下は、東洋経済内の「WELQ問題」に関連する記事かリストされたページにリンクしている。
https://toyokeizai.net/category/welq

東洋経済「WELQ問題の本質とは?」より抜粋

(抜粋)ウェルクには毎日約100本の記事が掲載され、それぞれの原稿は2,000文字以上、1,000円の報酬が執筆者には与えられていた。多くはクラウド人材サービスで調達した執筆者で、医療機関での就業経験や資格などは必要なく、執筆したヘルスケア情報の事実関係に関する質問や修正が執筆者に依頼されることもなかったという。

ウェルクの本質は、検索エンジン(具体的にはグーグル)のネット検索アルゴリズムを徹底的に研究し、そのクセを"悪用"している点にある。多くの人が興味を持つ検索キーワードに対して、真っ先に自社の記事が掲出されるように仕込み、多くの読者にクリックさせる仕組みだ。

今読んでみても、1記事2,000文字以上で、1,000円となると、大量にコピーペーストでもしないと対応できないジョブには違いない。そんなコンテンツが、検索からの評価を得てしまったのだから、Googleも医療関係コンテンツの評価の見直しをしても当然といえる。

大きな問題として
Googleも改善を発表

以下は2017年12月6日にGoogleから発表された内容

医療や健康に関連する検索結果の改善についてより抜粋

(抜粋)

Google では、今週、日本語検索におけるページの評価方法をアップデートしました。

この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。本アップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響します。Google では、医療や健康だけに限らず、今後も継続的に検索の改善に取り組んで行きます。

弊社顧客に医療関係は何社かありまして、さて、どうなったか?以下は、Googleの発表時からその後の弊社がSEOしていた医療機関の検索ランク状況。

この医療機関は月間10万回以上検索されるビックワードで上位5位以内に継続してランクできている医療機関。

12月(私の感触では11月辺りから)Google評価の再検証が入って、ランクが上下するケースもありましたが、3月に入って安定して上位です。多くは、元のランクより評価を上げています。すべてのキーワードは、検索数は大きくで広告出稿すればcpc1,000円(当時、現在はもっと高額)ほど、ほんとうに競合性の高いワードです。

東洋経済「健康を食い物にするサイトに下された審判」より抜粋

(抜粋)ネットに革命が起きた日 2017年の12月6日は、ネットに信頼できる医療情報を望む人にとって、歴史的な日になりました。その日、グーグルはついに、WELQのような手法で健康・医療情報を大量生産するメディアに、大幅な制裁を下したのでした。グーグルはその日、医療や健康に関する検索結果の改善を目的としたアップデートを実施した、と発表しました。その結果、これまで問題になっていたネットメディアの記事の多くが、検索結果の上位から姿を消したのです。この結果は劇的で、たとえば前述のヘルスケア大学は、ほとんどのキーワードで利用者の目に入る範囲外に落ちました。

上記記事の引用のように「ネットに革命が起きた日」。私はWELQがこの問題となった手法を実施した時(2016年)の方がネットに革命だったと感じるといいますとお叱りを受けるかもしれませんが、SEO業界にいる身としては、2016年が革命が起きた日であって、2017年が「ジャッジメントデイ(審判の日)」だったととらえています。

弊社のSEOの取り組みは、正攻法というか、顧客のもっているプラスの評価を多くの人にわかりやすくする事で、検索サイトからも評価されて上位を獲得している、これは間違いのないことです!